将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)は14日、名古屋市で行われた第11回朝日杯オープン戦準々決勝で、佐藤天彦名人(29)と対局。「横歩取り」の戦型から中盤以降にリードを奪い、121手までで押し切った。地元愛知県で自身初の公式戦を大金星で飾った。

<佐藤天彦(さとう・あまひこ)>

 ◆生年月日 1988年(昭63)1月16日、福岡市生まれ。血液型A。同市の中学を卒業し上京。千葉県の高校を卒業後、06年10月、18歳でプロに転向した。

 ◆師匠 福岡県で同郷の中田功七段。ネット将棋で指導を受けた。

 ◆タイトル 16年5月、羽生善治3冠(当時)に挑戦して名人を奪い、28歳で初タイトルを獲得。

 ◆将棋ソフトとの戦い 昨年4、5月にコンピューターソフト「PONANZA」と2番勝負を行い、連敗。タイトル保持者が公の場でソフトに敗れるのは初めてだった。

 ◆愛称 「貴族」。その語り口や風貌、またベルギーブランドの服を愛用しているところから。

 ◆趣味 本人のツイッターによると、ファッション、クラシック音楽など。お気に入りのファッションブランドはアン・ドゥムルメステール。最近はドルチェ&ガッバーナも気になっているという。