2020年東京五輪(オリンピック)・パラリンピックの関係6団体のトップでつくる調整会議が24日、都内で行われた。開催は16年9月以来、1年4カ月ぶり。東京都の小池百合子知事が就任後、競技会場を見直すと表明し、その過程で調整会議について「役目は終わった」などと述べ、事実上の休止状態となっていた。昨年末、大会組織委員会の森喜朗会長が小池氏と会談し、再開が決まった。

 会議では各団体の準備状況などを報告。森氏は「今後、聖火リレーのコースの選定。8万人ものボランティアの募集など、調整会議が再開したことで協議していきたい」と述べた。小池氏は恒久施設の整備状況、車両基地、輸送体制、機運醸成の取り組みなどを報告した。

 また、この日で組織委誕生から丸4年が経過。森氏は「4歳の誕生日。苦しいこともあったが、山あり谷ありで、頂上が見えてきた。これからは国民の皆さんの関心が高いことに取り組んでいく。そういう意味で調整会議の意味がある」と述べた。