2020年東京五輪(オリンピック)・パラリンピックの大会マスコットが「未来ロボット型」のア案に決定した。全国にある小学校約28万クラス中、20万クラスが投票した「全国小学生総選挙」(22日締め切り)により選ばれ、大会組織委員会が28日、開票結果を発表。10万9041票を得票した。イ案は6万1423票、ウ案は3万5291票だった。

 昨年8月、一般公募で2042作品が集まり、選考過程を経て同12月、ア、イ、ウの最終候補3案を公表。小学校1クラス単位で投票し、1票でも多い得票作品が採用される選考方式だった。一般市民が投票し、マスコットを決めるのは五輪史上初めて。

 惜しくも次点となったイ案の作者、矢野花奈さん(25)は「投票した小学生が大きくなって、少しでも3案を覚えててくれたらな」と語った。同じくウ案の秋本早苗さん(50)は、3案に残った時の感想を聞かれ「年齢的にもこんなところまで上れるんだと思ってうれしかった」と述べた。また、ここ2、3日は落ち着かなかったといい「すごくざわざわして、眠れない日々を過ごしました」と語った。