史上最年少プロ棋士、藤井聡太六段(15)に地元・愛知県瀬戸市から「瀬戸市民栄誉賞」が贈呈されることが決まった。瀬戸市が23日、発表した。藤井は同市に家族と暮らしている。

 同市は藤井が公式戦29連勝の新記録を達成した際、広報大使などの打診も検討したが、中学生であるため見送っていた。今回は、藤井が20日に通学する中高一貫校の名古屋大学教育学部付属中学校(名古屋市千種区)の修了(卒業)したため、高校生になるタイミングを見て、同賞を新設。贈呈することを決めた。

 同市は「藤井六段の活躍は瀬戸市民に明るい希望と活力を与え、瀬戸市のイメージアップに寄与していただいた」と表彰の理由を説明した。

 藤井は2月の朝日杯将棋オープン戦で、羽生善治竜王らを破って初優勝し、15歳6カ月で六段にスピード昇段。現在は自身2度目の公式戦16連勝中と勢いは止まらない。同市は「連勝記録もすごいですが、最近の活躍もすばらしい。瀬戸市民の星です」と話した。