ロシアのプーチン大統領が北方領土・択捉島を初訪問した13日、元島民らは落胆し、憤りを口にした。歯舞群島の志発島出身で千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)関東支部の児玉泰子支部長(81)は「とうとう行ったか、という感じだ。言葉が出ない」とショックを隠さなかった。
北方領土問題を含む平和条約交渉は中断したままで、今回の訪問で一層厳しい状況に。それでも児玉支部長は「交渉あっての返還だ。日本政府は強い思いで交渉を進めてほしい」と事態の打開を願った。
歯舞群島の多楽島出身で、島での生活を伝える語り部として活動してきた北海道標津町の福沢英雄さん(86)は「故郷に帰れない元島民に追い打ちをかけるようだ」と落胆した。
北海道根室市の石垣雅敏市長は「返還を願う思いを逆なでするもので、強い憤りを感じる。一喜一憂することなく、さらに強靱な返還要求運動に取り組みたい」とのコメントを出した。千島連盟の松本侑三理事長は「大変残念なことであり、抗議の意を表す」とした。(共同)

