平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)女子スピードスケート金メダリストの高木美帆(23)が25日、都内で開かれた自民党大会に、毎年恒例の「サプライズゲスト」として登場した。

 高木は、安倍晋三首相に対し、冬季競技専門のナショナルトレーニングセンターの建設を「直談判」。「これから、日本の冬季スポーツはどんどん強くなる。地元の後輩も力を伸ばしている」として、選手育成のための環境整備向上が必要だと、訴えた。

 五輪後も世界選手権出場などで多忙を極める高木。日本スケート連盟会長の橋本聖子参院議員に、次回の北京冬季五輪を目指す考えを聞かれると、「気持ちを回復させる時間は必要。これからの4年間は、これまでの4年以上につらいことも待っている。ハンパな気持ちで次を目指しますとは言えない」「目指しますと言えるまで、少し休みたい」と、正直な気持ちを吐露。その上で、「(五輪の金メダルは)積み上げたものが、確固たるものだったから。環境を整えてくださった皆さんに、感謝したい」と述べ、大きな拍手を浴びた。