東京都の小池百合子知事は30日の会見で、豊洲市場の観光拠点「千客万来施設」の整備に関する事業者との交渉について、「担当のものが、具体的な話をしているところ」と述べた。計画については、都の取り組みに進展が見られないとして、地元の江東区議会などが反発。都は、17年度中に見通しを示すよう求められていたが、小池氏はこの日も、事業実施の確約や時期について明言を避けた。同施設は、飲食店などを備えた市場内の「にぎわい拠点」として計画。江東区は、事業の確約を移転受け入れの条件としていた。

 小池氏は、29日の本会議で可決された18年度予算についても言及。「よりメリハリを利かせて、都民ファーストを徹底した」と語った。41年ぶりに一般会計に反対した自民党については、「全ての予算を否定する行為は大変重い」と、強く非難した。