20年東京五輪(オリンピック)・パラリンピック大会組織委員会は大会ボランティアについて初となる大学生向け説明会を7月31日、東京・上智大で開いた。約400人の学生、教職員が参加した。

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)の通訳ボランティアにも参加した韓国人留学生のユン・ジウォンさん(青学大2年)は昨今、問題視されている拘束時間の長さについて「休憩もしっかりとれると聞いた。平昌でも(活動時間が)8時間から4時間になったり、臨機応変だったので心配していない」と語った。

 一方で「東京は大都市で訪日外国人が多い。ホテル不足や交通まひでボランティアの仕事意欲が落ちないかは心配」と話した。それでも「20年はちょうど4年生。就職活動を早めに決めて、7月開幕の五輪に間に合わせたい」と意気込んだ。

 木賀智子さん(東京家政大3年)は説明会で「笑顔、日本人の優しさなど、おもてなしの精神について説明を受けた」と振り返った。拘束時間については「10日間を自分の希望に照らして、自由に配分できると聞いた」という。上田あみさん(同3年)は「気軽に受けられる感じがした。ウエルカム精神を感じた」と説明会を評価した。

 大会ボランティアは8万人を確保する。募集は9月中旬から12月上旬まで。