鈴木俊一五輪相が2日、東京・両国国技館の日本相撲協会を訪れ、八角理事長(元横綱北勝海)と尾車事業部長(元大関琴風)と会談した。大相撲を2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック時に、発信したいとの思いから、協力要請した。

 20年大会への機運醸成を目的とした巡業「beyond場所」が16、17年と開催された経緯があり、20年にも開催してほしいと要請。協会側も承諾した。開催時期は五輪とパラの間となる8月10~24日のどこかで検討する。同部長は開催場所について「国技館しか考えていない」と語った。また先日、野村萬斎総合統括ら開閉会式の演出体制が決まったことを受け「大相撲を演目にという思いはあるか」と問われると同部長は「要請があれば前向きに考えたいし、光栄なこと」と話した。98年長野冬季五輪の開会式では大相撲の土俵入りが披露された。

 鈴木氏は経団連など経済団体とも面会。ボランティア休暇を取りやすくする体制をお願いし、経済界も前向きに検討すると応えた。