20年東京オリンピック(五輪)大会組織委員会が聖火リレーにおけるトップスポンサーについて、過去最多となる企業数の獲得を目指していることが28日、分かった。組織委の坂牧政彦マーケティング局長が明かした。過去の大会では3社が最多という。

この日、東京大会のスポンサー第1号となる日本コカ・コーラ社が契約締結式を行った。今回は最近の大会と比べ、114日と総日数が長く、予算も膨らむ。地方自治体に経費負担を依頼する沿道警備や日々の到着イベント以外のリレー予算は100%協賛金で賄うため、多くの企業獲得が必要となる。聖火リレーに協賛できるのは国際オリンピック委員会、もしくは東京大会の協賛企業のみ。

「通り一遍にならない思い切ったコースを考えて」と森喜朗会長。同社は92年バルセロナ五輪から聖火リレーに協賛し、00年シドニー五輪を除き冬季も含め、東京五輪で14回目となる。式典に出席した北島康介氏や競泳の今井月(るな)は、ルートに富士山を提案。具体的なルートは各都道府県が実行委で立案するが、スポンサーもそれに一定程度、関与する予定。

また、ランナーもスポンサー枠が全体の6割程度用意されるが、企業を通じて大半が一般公募される予定。12年ロンドン、16年リオ五輪ではランナーは約1万人だった。【三須一紀】