安倍晋三首相(64)は2日、第4次安倍改造内閣を発足させた。

自民党総裁選で首相と戦った石破茂元幹事長を支援した山下貴司法相は、唯一、石破派から入閣。「私でよろしいんですかと申した。命がけで頑張る」と述べた。首相は「検事として経験を積み、法務行政に明るく(大臣に)ふさわしい。総裁選で誰に投票したかは考えなかった」というが、総裁選での石破氏の善戦や沖縄県知事選での支援候補敗北で、首相の求心力の低下が懸念される中、露骨な冷や飯で党内に敵を増やすのは得策でないとの判断もあったとみられる。山下氏は石破派に入る前、菅官房長官に選挙応援を受け、関係が近い。首相サイドによる「一本釣り」に近いが、石破氏は「適材適所で首相が熟慮した結果。くさびとか揺さぶりとか、ご懸念には及ばない」と強調した。