自民党の小泉進次郎厚労部会長は27日、横浜市で開かれた「朝日教育会議」で災害や防災をテーマに講演し、「防災に必要なのは想像力で、本当の復興とは何かを考えるのも、想像力だ」と呼びかけた。

東日本大震災以降、震災や災害の被災地に足しげく通い、復興政務官も務めた。進次郎氏は、被災者との交流を通じて「政治家はよく『復興は進んだ』と言うが、何が復興なのかは最終的には、1人1人しか分からない」ことを学んだと明かし、「政治も想像力だ」と訴えた。

また、先日ニュージーランドを訪れた際、日本の緊急地震速報のシステムを話すと、現地の人に驚かれた経験を紹介。「あの音は、日本人(の耳)に染みついている。これは世界から見ると、日本だけの技術だ」と述べ「この技術を、他の地震国にどうやって提供できるか。日本が世界を救うことになるかもしれない技術の1つだ」と述べ、緊急地震速報の技術が、世界の地震国に役立つ可能性があるとの考えを示した。

昨今の日本の災害発生規模を念頭に、「これからは、日本は毎日が『防災の日』なんです」とも指摘。「日本は、災害のたびに強くなれる。残念ながら失われる命、ダメージを受ける地域はあるが、それを無駄にすることがない国造りができるかどうかだ」と、強調した。