自治体や企業のキャラクター日本一を決める「ゆるキャラグランプリ2018」が18日、大阪府東大阪市の花園中央公園で行われ、埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」が88万9346票を獲得し、全国からエントリーした909体の頂点に立った。「組織票」騒動に揺れた今大会において、同公社は職員わずか5人の小所帯。会場での圧倒的な支持を受け、昨年11位から一気にジャンプアップした。事前のインターネット投票で暫定1位だった三重県四日市市の「こにゅうどうくん」は3位に終わった。

【「ゆるキャラグランプリ2018」トップ10】

<1>カパル(埼玉県志木市・文化スポーツ振興公社)昨年11位

地元に伝わるカッパの民話をモチーフに00年に職員の卓上メモ用紙で誕生。長年の放置にめげず、「振舞キュウリ」で市内飛び回る

<2>ジャー坊(福岡県大牟田市)昨年6位

大牟田の夏祭り、大蛇山の「蛇」から命名された大蛇の化身。炭鉱で栄えた町らしく、ヘルメットとつるはしを持って地元をアピール

<3>こにゅうどうくん(三重県四日市市)昨年4位

日本一大きいカラクリ人形「大入道」を父に持つ妖怪の男の子。伸ばしたい願い事をしながら、伸びる舌に触ると願いがかなうらしい

<4>一生犬鳴!イヌナキン!(大阪府泉佐野市)昨年38位

「犬鳴山義犬伝説」の主人公の子孫で、犬鳴山で修業中。一般公募した作品をもとに漫画「キン肉マン」作者ゆでたまご氏がリライト

<5>滝ノ道ゆずる(大阪府箕面市)昨年9位

「ゆずともみじの里」箕面をPRするべくモミジーヌとともに誕生。顔はゆず、名字の「滝ノ道」は観光地の「箕面の滝道」から採用

<6>おぶちゃん(愛知県大府市役所)昨年42位

体の形は大府市の地形で、明るい黄色は元気の印。チャームポイントは市の花「くちなし」。タスキをかけて未来への健康の橋渡し

<7)大野ジョー(福岡県大野城市)昨年17位

大野城跡の石垣をモチーフにした「石垣リーゼント」と赤いスカーフがトレードマークの12歳。キレキレのダンスで地元をアピール

<8>マッキー(大阪府松原市)昨年19位

市の木「マツ」と市の花「バラ」で松原を表現した妖精。バラだけにちょっぴりトゲもあるけど、回りのみんなを元気にする女の子

<9>ばら菜(岐阜県神戸町)昨年20位

誕生日は「ごうど町」にちなむ5月10日。特産のバラと小松菜から命名、ちゃめっ気たっぷりの女の子。合言葉は「がんばローズ!」

<10>島原守護神しまばらん(長崎県島原市)昨年14位

漫画「妖怪ウォッチ」の作者小西紀行氏が生みの親。市をアピールしながら、ひょうたんの中の島原のおいしい水を飲むことが日課