9月6日の北海道胆振東部地震発生から3カ月が経過した。震度7の地震に見舞われた厚真町。65億円を投じて建設され、8月に稼働した富里浄水場は、裏山の崩落で破損し復旧は20年度にずれ込む見込み。

町役場の水道課長など水道事業に30年携わる三好修さん(73)は「閉鎖した旧浄水場を120%くらいで稼働させているが給水区域外の人も増えている」と顔をしかめる。また本年度、完成予定だった幌内の厚幌ダムから敷かれ、テスト通水も終えた農業用水のパイプラインも破損した。浄水場同様、旧施設の稼働で対応の予定だが水稲が主力の厚真町にとって復興へ足かせとなりそうだ。