東京電力福島第1原発事故をめぐり、業務上過失致死傷罪に問われた東電旧経営陣の論告求刑公判が26日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれた。

午前中に行われた、検察官役の指定弁護士側からの論告では、武藤栄元副社長が08年当時、最大15・7メートルの大津波が襲うとの試算結果を得た東電の担当者から防波堤などの建設を進言されていながら、否定的な見解を示し対策を取らなかったことなどが指摘された。

その中、開廷から1時間50分が経過した午前11時42分、傍聴席から勝俣恒久元会長に対し「勝俣、寝るな!!」とヤジが飛ぶ一幕もあった。