将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が24日、関西将棋会館で行われた第32期竜王戦4組ランキング戦初戦で村田智弘六段(37)を下し、9連勝とした。これで18年度の勝敗は36勝6敗、勝率ランキングは1位の8割5分7厘。中原誠16世名人(71=引退)が1967年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率の更新も視野に入ってきた。

藤井が中盤から徐々にリードを広げ、見事に勝ちきった。バツグンの安定感だった。デビュー後は前人未到の29連勝を記録するなど数々の記録を樹立してきた藤井だが、50年以上も破られることがなかった大記録の更新が現実味を帯びてきた。

18年度は残り約2カ月。この日は年度最高勝率を上回ったが、順位戦、タイトル戦の予選の対局が続く。1敗すると、勝率が大きく下がるだけにハードルは高い。高校生プロが9連勝を飾り、勢いをつけた。