ロボットが会話を代行してくれる日本初の「ロボット婚活」(Cip協議会、サイバーエージェント)がこのほど都内ホテルで開催され、12日、報告会が行われた。会話をしない出会いでありながら、8組中2組のカップルが成立したという。

自己紹介や相手への質問など、相手とのコミュニケーションを、卓上型ロボット「ロボホン」が代わりに行ってくれる。参加者は、趣味や好きな食べ物など約45のPR項目を記憶させたロボホンを一体ずつ持ち、互いのロボホンの会話を聞く仕組み。パーティーがスタートすると、8席16体のロボホンが一斉にしゃべり始める様子がVTRで公開された。

ロボットの会話は「中華料理が好きです。トオルさんは?」「僕も中華は大好きです」というものから、「ご年収はどのくらいですか」「同世代からすると平均的な金額をもらっています」と、初対面では聞きにくいことまでさまざま。「初対面で何を話したらいいのか分からない」「緊張してうまくアピールできない」という参加者には好評で「同じことを何度も話さずに済んで楽だった」「聞くことに集中できて親近感が湧いた」などの感想が寄せられた。

ロボット同士の会話の後に、参加者同士で会話をする時間もある。8組中2組のカップル成立という結果に、サイバーエージェントの岩本拓也研究員は「通常の婚活パーティーのカップル成立率である3割と較べると低めだが、会話していないことを考えると驚きの数字」と評価した。