史上最大のゴールデンウイークが開幕する。新天皇陛下が即位する5月1日を休日とし、27日から5月6日まで10連休! 平成から令和を結ぶ一大イベントを経済アナリストの森永卓郎氏(61)とともに経済効果や、超特大連休の注意点など大分析してみた。

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旅行業界を筆頭にゴールドラッシュ級の盛り上がりだ。大手旅行会社JTBは期間中の総旅行人数は国内外を合わせ、昨年を約30万人上回る、約2467万人、総旅行消費額は昨年より378億円アップの1兆610億円と推計する。国内旅行を「3回以上行く」が全体の29・8%で国内外も合わせて全体の51・2%が複数回の旅行を予定! 

森永氏 旅行やレジャー関連はすべて特需です。同じ改元でも平成は自粛ムードでしたが今回はお祝いムード。みなさんよく遊びますね(笑い)。10連休の経済効果は3兆円規模と推測します。業界でマイナスになるところはないです。

現金自動預払機(ATM)は休日扱いで稼働しますが観光地などでは「現金不足」の可能性も懸念されています。注意ポイントは。 森永氏 楽天カードなどのクレジットカードは引き落としが毎月27日、それ以降のクレジットカードも引き落としが5月7日に集中するのが多い。連休中に現金を引き出しすぎて、引き落としの日に青くならないように。普通郵便の配達も連休中は2日間だけ(4月27日、5月2日)。支払い通知などを普通郵便で受け取っている方は要確認です。

期間中に米国で大手企業が決算発表、米連邦公開市場委員会(FOMC)発表や、米国がイラン産原油規制の期限を迎えるなど相場変動の要素がある。

森永氏 日本の株式市場は10連休ですが世界は動いています。世界的な暴落があるかも知れない。危ないと思う人は連休前に株を売った方が安心かな。休みはあってもお金がない人は割り切ってアルバイトのチャンス。人手不足の業種なら時給もアップでしょう。

まさかの「10連勤」で稼ぐ手もある。「十人十色」の大型連休は目の前だ。【大上悟】