日本維新の会の松井一郎代表は15日、都内の日本記者クラブで会見し、戦争による北方領土の奪還論に言及し、党を除名された丸山穂高衆院議員(35)に対する辞職勧告決議案が国会に出された場合、「もちろん、我々も賛成する」と明言した。丸山氏への議員辞職勧告決議案の提出が協議され始めたことを踏まえた質問に、答えた。

松井氏は14日の会見で「今、辞職すべき」と、即時辞職するよう求めた。しかし丸山氏は自身のツイッターで、今後は無所属で活動すると宣言。松井氏の辞職要求を拒否した。

松井氏は、「政党には、議員を辞職させる権限は(制度として)ない。出処進退は自分が判断するのがルールだ」とした上で、「後は、本人にことの重大さに早く気づいてほしい。35歳でまだ若い。これからの人生のためにも、早急に潔く身を処すべきだと思っている」と述べ、今後の人生を考えた上でも、早期に辞職するようあらためて求めた。

また、辞職勧告決議案が提出されれば「自民、公明両党も反対はしないでしょう」と述べた。「彼の振る舞いは、党派を問うことなく、政治家であればすべての人が一線を越えたという判断をなされると思う」と述べ、決議案が出されれば、与党も賛成に回るとの認識を示した。

松井氏は、丸山氏が辞職しない背景として「日本の政治家は身分が良すぎて、1度政治家になるとしがみついて、なかなか自分からは辞めない」と指摘。その解決策として、同党が訴える「身を切る改革」の必要性を訴えた。