28日午前7時45分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の小田急線登戸駅周辺で、刃物を持った男が児童や会社員らを無差別に切りつけた現場付近は騒然となった。

現場付近に居合わせた川崎市の50代会社員男性によると、男の子の「怖いよ!」と言った声や大人の「危ない」という声、子供の叫ぶ声が聞こえたという。声の方を見ると、刃物を右手に持った男が「ぶっ殺してやる!」と叫んでいたという。男は叫び声も上げていたといい、興奮状態だったとみられる。目撃した男性は「以前にも通り魔があったが、ここは本来は静かな場所だ」と事件に驚いていた。

また、川崎市の40代自営業男性によると、事件直後の現場付近には、40~50センチの大きな血だまりがあったという。女の子とみられる子供が救急車で運ばれる際、医師か救急隊員とみられる男性から「大丈夫だよ」と声を掛けられると、わずかにうなずいたという。