安倍晋三首相(64)は6日、第1次内閣からの通算在職日数が、初代首相を務めた伊藤博文に並ぶ歴代3位の2720日となった。
1000円札の肖像にもなった歴史上の人物で、首相の地元、長州(山口県)の先輩でもある伊藤と、歩みを並べた首相。「国民からの力強い支援で、ここまで来ることができた。約束した1つ1つの政策を前に進めることで、責任を果たしたい」と感想を述べた。
首相が今後も政権を維持すると、8月におじの佐藤栄作(2798日)、11月20日にトップの桂太郎(2886日)を抜き、在職日数だけでは、歴史上の人物を上回り歴代最長となる。
ただ、首相が在職中の解決を目指しす北朝鮮による日本人拉致問題やロシアとの北方領土交渉は足踏み状態。だれもが納得できる実績は乏しく、首相周辺も「在任期間の長さは、必ずしも首相の実績の指標にならない」と認めている。
国会会期は残り約3週間だが、野党は首相が会期延長による衆参ダブル選に踏み切るのではと警戒。6日昼、首相が出席する衆参予算委員会が2~3カ月開かれず、問題を追及できないとして「審議拒否するな」と求める集会を開いた。
立憲民主党の辻元清美国対委員長は、首相が繰り返す「悪夢のような民主党政権」を逆手に、「国民には悪夢のような2720日ではないか」と批判。「解散風」も「首相の首相による、首相のための一人芝居。風がやみそうになるとパタパタ吹かしている」と皮肉った。今後の在職日数の行方は、参院選もしくは衆参ダブル選の結果が影響する。「風」の読み方が、首相の政権運営の行方も握ることになる。

