「ひこにゃん」「うどん県」など、これまでにさまざまな“地域発ブーム”を仕掛けたPRプロデューサーが新刊を発売する。

13日、大阪市北区の日刊スポーツ新聞社に訪れた殿村美樹氏は、著書「すごすぎる! 武将たちのPR戦略」(6月8日発売)をPR。武将とPRという意外な組み合わせに「これまでとは全く違う視点の歴史、PR方法を楽しんでほしい」と呼びかける。

殿村氏は一般社団法人・地方PR機構の代表理事。地方にこだわり、PRプロデューサーとして従事し、過去30年間3000件以上の案件を成功に導いてきた。年末の風物詩「今年の漢字」や“ゆるキャラ”人気の火付け役となった「ひこにゃん」など国民的なブームを手掛けた。

新刊は5冊目の著書。地方PRに関わる中で「その土地で活躍した大名たちに興味を持ち、歴史を調べていく中で、武将たちは“日本らしいPR”をする天才だと感じた」という。同書は徳川家康、宮本武蔵、北政所(ねね)の3人に絞り、徳川の行ったブランディングや、北政所とヒラリー・クリントンの共通点などについて深掘りする。

殿村氏は「歴史に興味のある人、既存のPRに違和感がある人などにおすすめしたい。地域活性化にもつながる内容」と太鼓判を押す。同書は全国の書店などで購入することができる。