さいたま市見沼区大谷の集合住宅敷地内で18日午前0時40分ごろ、住人の小学4年進藤遼佑君(9)の遺体が見つかった事件で、進藤君が通っていた、さいたま市立大谷小学校が18日、会見を開いた。

堺数太校長は、進藤君の母親(42)から、進藤君が、ものをよくなくしてしまうと相談を受けていたことを明らかにした。大谷小では保護者を対象に、定期的に面談日を設けており、担任の教諭やカウンセラーに相談できるようになっているという。進藤君の母親は面談日に「(息子が)ものをなくしちゃう傾向がある。紅白帽がなくなっちゃった」などと相談を持ち掛けていたという。進藤君に対しては「何でも意欲的に活動するが、そういうところだけは気になると。1つ1つ持ち物を確認して帰るように」と指導していたことを明らかにした。

堺校長は、進藤君の保護者で学校とコンタクトを取っていたのは母親だとした。ただ進藤君の家庭環境については「1年生から在籍していますが、ご両親のことに関しましては、特に子供の方からは(話題に)上がっておりませんので」とし、家族関係についても「聞いておりませんので」と詳細は語らなかった。【村上幸将】