囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が3日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第76期本因坊戦予選で公式戦2度目の男性棋士との対局に臨み、山本賢太郎五段(38)に232手で白番中押し勝ちした。

男性棋士との対戦で2連勝とした。本因坊戦は囲碁の3大棋戦の1つ。仲邑にとっては初の3大棋戦の予選で、記念すべき初白星を挙げた。公式戦の通算成績は5勝3敗。

年齢差は28歳。山本は仲邑がプロデビュー戦で黒星を喫した大森らん初段(17)の師匠。9月に古田直義四段(50)に続く、男性棋士からの白星となった。左上などに地をまとめ、熱戦を制した仲邑は「まあ、まあ、うまく打てた。最後、少しひやっとしました」と話した。山本は「この碁に関してはチャンスを与えてもらえなかった」と完敗を認めた。