小泉進次郎環境相は29日の定例会見で、生前に親交があり、今月26日に急逝した自民党前参院幹事長の吉田博美氏との思い出を問われ、「特に感謝していること」として、食事会での意外なエピソードを明かした。

以前、吉田氏に「今度、一杯やろう」と声をかけられた際、自身から「そういう機会をいただけるなら、『小泉のことが嫌いだ』と言っている人を集めていただきたい」と、伝えたことがあったという。すると吉田氏は「『面白いな。集めよう』と言って、集めてくださった」のだという。

進次郎氏はその会食の様子を振り返り「(出席者との間で)激しいぶつかり合いもあった」と、打ち明けた。その上で「でも、面白いことに、そこでぶつかった方と今では親しい関係を続けている。そのきっかけは、吉田幹事長がつくってくださった会食。本当に感謝しています」と、述べた。

亡くなる前に面会することはできなかったという。「悔やまれるのは、(第4次安倍再改造内閣が発足した)9月11日にお見舞いにうかがう予定で、手はずも整っていたが、入閣となったことでかなわなかった。もう1度、お会いしたかった。時間を調整し、お線香をあげにうかがいたい」と、無念さをにじませた。「戦う政治家の一面と、気配り、目配りの両面を兼ね備えた、尊敬すべき存在。『吉田イズム』を私も継承していきたい」とも、訴えた。