東京都の小池百合子知事は1日の4者協議で、東京オリンピック(五輪)のマラソン・競歩の札幌への変更について「合意なき決定」と、悔しさをにじませた。会見の一問一答は以下の通り。

-最終的な判断はいつ

都民の大切なお金をすでに使い、移転先には東京にカネを出せと言っている人がいる。交渉をしっかりやらないと危ないと思ったし、そもそも東京大会そのものが荷崩れを起こし成功につながらない。最後の最後まで交渉ごとは続いた。昨日の夜中、今朝ほどまでやりとりを続けた結果だ。

-ワンチームでわだかまりなくやっていけるのか

「合意なき決定」でも、前に進めるものは進めないといけない。大会を成功させると、関係する人が前を向いて進むことが、機運醸成のすべての基本。そういう意味でワンチームは欠かせない。

-予備費が使われた場合、都が負担する可能性も

合意の中身は、東京都は経費を負わないと明確に白日のもとに決められている。勝手に、東京都で(負担)というのは普通あり得ない。必ずそういう方向でやってもらうことになる。そうでないと、今日やった意味がない。