3日から行方不明になっていた大阪市営の天王寺動物園のワライカワセミ「アキーゴ」(2歳)が4日、無事に保護された。園によると、4日午前9時15分ごろ、行方不明となった大阪市の花博記念公園鶴見緑地内で発見された。

園によると、アキーゴは出張イベント展示のため、3日に鶴見緑地へ運ばれたが、同日午前10時ごろ、姿が見えなくなった。止まり木と足をつなぐひもの金具が破損したとみられる。

3日は発見できず、4日午前6時半から捜索を再開。約200メートル離れたマンション5階のベランダで発見されたが、アキーゴは緑地方面に移動。担当者が普段食べているエサの冷凍マウスを持って注意を引き、アキーゴがパクッと食い付いたところを確保した。発見から約1時間半後だった。担当者は「逃げたのは初めて。固定具を新調したばかりだが、ひもの金具がまさか壊れるとは」と話した。

9月に当時生後3カ月のカリフォルニアアシカ「キュッキュ」が行方不明になり、数日後、園内の下水管で保護された。プールを清掃するため水を抜いた際、排水溝の栓が外れ、下水管に流されたとみている。園では、動物の行方不明事件が続く形になった。