国民民主党の玉木雄一郎代表は13日の会見で、安倍晋三首相の「私物化」が問題になっている「桜を見る会」について、「廃止を含めて検討していくことが大事」との認識を示した。

 

旧民主党政権でも、10年の鳩山政権で「桜を見る会」が行われたが、玉木氏は「(当時も)各議員に4人ほどの推薦枠があった。私自身も世話になった方を連れて行った」と述べ、議員の「推薦枠」は以前から存在することを明かした。そんな経緯を踏まえて「民主党政権を含め、(招待者の)選考基準があいまいなところがあるのは事実だ」と、認めた。

 

桜を見る会の招待者の決定過程について、政府側は「各省庁の意見を踏まえ、功績があった方を幅広く招待する」としている。それにもかかわらず、以前から招待者の基準が不透明だったことが、徐々に浮き彫りになってきた。

 

一方で、玉木氏は民主党政権時代は、内閣官房や党からの通知で、事後の公開を前提に推薦名簿の提出が求められていたと述べた。招待者は民間人を優先することや、人選が偏ったり同じ人が連続して招待させることを避けるよう求められたとも主張。「国民に疑念が持たれないように」との通知もあったとしている。

 

野党が問題視している安倍首相の地元後援者の「桜を見る会」出席をめぐっては、バス17台をしつらえ、800人以上が参加したとされる。玉木氏は「ウグイス嬢も含まれていたと聞く。規模と質において異質な気がする」と指摘、事実確認を進める構えを示した。