第44期名人戦7番勝負を制し、囲碁界史上初の10代名人を獲得した、芝野虎丸名人の就位式が6日、都内のホテルで行われた。式では日本棋院・小林覚理事長(60)から、允許(いんきょ)状を授与された。

謝辞では、「挑戦者に決まってから、10代名人を期待されて不安と焦りでいっぱいだった。1敗した後の台湾対局(第2局)で、昼食に出たチャーハンを半分残して吹っ切れて勝つことができ、それから普段通り打てたのがいい結果になった。タイトルも獲得できたし、少しずつ成長していきたい」と、述べた。

芝野は先月、20歳になったばかり。祝賀会では、マスに入った日本酒を口に含んでいた。