東京地検特捜部は25日、日本でのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業への参入を目指していた中国企業側から利益供与を受けたとして、収賄容疑で自民党の衆院議員秋元司容疑者(48)を逮捕した。現職の国会議員が特捜部に逮捕されるのは約10年ぶりで、永田町を巻き込んだ政界汚職事件に発展した。

東京地検特捜部が現職国会議員を逮捕したのは、小沢一郎衆院議員の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件で、2010年1月に、石川知裕元衆院議員を逮捕して以来、約10年ぶり。石川氏は有罪が確定している。

国会議員には、原則的に国会開会中には逮捕されない「不逮捕特権」がある。国会の会期中であれば、逮捕許諾請求の手続きを取る必要がある。

臨時国会は今月9日に閉会し、来年の通常国会は1月20日開会予定で、特捜部は国会閉会中に秋元容疑者の逮捕に踏み切った。