大手広告代理店の電通は25日、東京・汐留の本社ビルに勤務する50代男性従業員が新型コロナウイルスに感染していたと明らかにした。濃厚接触者4人を25日から自宅待機とし取引先への訪問も禁止。26日からは本社ビル勤務の全従業員約5000人を当面、原則在宅でテレワークとすることを決めた。

50代従業員は、19日に体調不良を訴え、休んでいたが、24日に感染が確認された。現在は入院中。保健所から4人が濃厚接触者として認定され、25日から自宅待機し、3月5日まで健康観察対象となった。

会社は保健所の指示のもと、従業員の業務スペースを消毒し、一部フロアの使用禁止などの対応を取った。さらに26日から当面の間は本社ビルの5000人をテレワークとし、自分の健康状態を労務管理担当者に報告することも義務づけた。ただし、緊急を要する業務は、体調不良でなく、取引先と合意の上で、取引先のオフィスなどでの打ち合わせなどを行うとしている。またグループの他のオフィスは対象ではない。