萩生田光一文科相は28日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス感染拡大阻止へ、安倍晋三首相が全国の小中高校などへの休校要請表明したことに伴い、選抜高校野球大会(3月19日開幕)開催への影響が懸念され始めたことについて「どのような対応が得られるか、主催者に確認を行っている」と述べた。

その上で「選抜野球大会に限らず(開催するための)知恵はあると思う」と述べ、「室内と屋外の競技はまた違うが、(応援団など観客の)人と人の間を分ければ、開催の可能性はあると思う」と、一案を示した。

国民民主党の渡辺周議員の質問に答えた。

渡辺氏は、萩生田氏や自身が高校球児の父親だったと明かした上で「企業のイベントなら延期や代替措置もとれるが、(選抜大会出場は)生涯に一度限りのこと。やっとつかんだ夢の切符なのに、このようなことで中止になるようなことになったとしたら、子どもたちの失望はどうなると思うか」と指摘した。

大会に出場を予定する球児たちの夢をかなえるためにも、予定通り開催できるよう、政府としても知恵を出すよう求めた。

日本高野連は、開催に関して3月4日のセンバツ運営委員会で今後の方向性を示すことを、26日に決めている。