安倍晋三首相は17日午後6時から、首相官邸で記者会見した。この日は、アベノマスクと称される、小さめのマスクはしていなかった。

新型コロナウイルスの感染拡大で、所得制限を設けない全国民への一律10万円給付により家計を下支えするなどと説明。「1日も早く現金を皆さんの元に届けられるようにしたい」と早期実現へ調整を急ぐと強調した。

会見に先立って、安倍首相は衆院厚生労働委員会で、国民への現金一律10万円給付の時期について言及。「前回現金支給したリーマン・ショックの時は約3カ月かかったが、今回は相当な短縮が可能だと考えている」と話していた。

現在、全国に向けて発出されている緊急事態宣言の期間は5月6日までとされているが、首相は大型連休についても言及。「感染者が多い都市部から地方へ人の流れができるようなことは絶対に避けなければならない」と、左右に表情を傾けて語った。

この日も東京都での感染者が201人が出るなど、押さえ込みに苦戦しているが、安倍首相は「医療現場の負担を考えてください。皆さんの力をお貸しください」とし、医療崩壊を防ぐために国民に協力を呼びかけた。