「逆転の発想」。日清食品創業者の安藤百福氏はカップヌードルの製造工程で麺をカップに入れる作業に苦心した。ある時、安藤氏は気付く。「カップに麺を入れるのではない、麺の上からカップをかぶせればいい」と。こうして今なお愛される大ヒット商品が生まれたという。

さて、舞台は満開の桜をまとった兵庫・姫路城。そのあまりの美しさを、ありきたりな言葉で伝えることは難しい。そこで写真を使って表現できないか。そう、じっとお堀を見つめていると、ふと風がやみ、水面にもう1つの桜と姫路城が浮かび上がった。そして、ごく当たり前のことに気付く。「逆さでも美しいものは美しい」と。

納得のできない方は新聞、スマホなどを逆さにしてみてください。逆さの逆さ。新たな「逆転の発想」が生まれるかも…しれません。

<撮影データ>4月6日午前8時22分 キヤノン「EOS-1DX Mark2」 24-105ミリズーム(焦点距離105ミリ) ISO感度200 シャッタースピード400分の1 絞り6.3