立憲民主党の有田芳生参院議員が、アベノマスクがいまだ多くの国民にとどいていない状況に「もうやめてその予算を医療体制整備などに当てましょう」と訴えた。

有田氏は8日、ツイッターを更新。「練馬区に住んでいますが『アベノマスク』はまだ来ません。新宿の知人も『もういらないよ』と怒っていました」と、都内に住む自身や知人にもアベノマスクが届いていないとし、「安倍政権の大失態を象徴するマスク問題です」とした。

厚生労働省が公式サイトで公表している「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」には、東京都のみ「4月17日~配布開始」となっており、そのほか46道府県については「準備中」と表示されている。有田氏は「全戸配布状況を見て呆れ、怒り、唖然です」とし、「もうやめてその予算を医療体制整備などに当てましょう」と提言した。

全世帯への布マスクは先月17日に東京都内で配達が始まり、5月中に約5000万世帯へ2枚ずつ届ける計画。しかし妊婦向けで汚れなどが見つかり、カビ付着、変色、髪の毛や虫の混入などの報告が相次いだことで、厚生労働省と納入元の企業2社は先月24日までに、未配布分のマスクを回収すると明らかにした。