大阪府の吉村洋文知事(44)は28日、府庁で会見を開き、クラスター(感染者集団)が発生したライブハウス、接客を伴う飲食店をなどすべての業種への休業要請を6月1日から解除するとした。

スポーツジム、カラオケ店も同日から営業を再開できる。スポーツジム、カラオケ店は業界団体が作成したガイドラインがあるが、ライブハウスと接客を伴う飲食店については府の暫定ガイドラインを公表。

ライブハウスでは、施設内は原則着席、ステージと客席間は2メートル以上は確保、または透明のアクリル板やビニールカーテンなどで遮蔽(しゃへい)する-などを求めた。

接客を伴う飲食店では、テーブル間を透明のパーテーションで区切るか、できるだけ2メートル以上の間隔を空ける、身体的な接触を避ける、グラスやおちょこの回し飲みを避ける-などとした。

吉村知事は「クラスターが発生した施設ですので、密になりやすいし、陽性者が発生しやすいのは他の業態と比べたら事実。慎重になるのは当然」と説明。「ただ、ライブハウスにしても夜の接客を伴う飲食店にしても、カラオケやスポーツクラブもそうですが、生活の糧にしてるみなさんがいることも我々は重く受け止めなければならない」と話した。