大阪のシンボル・通天閣(大阪市浪速区)が大阪府の吉村洋文知事(44)の要請を受け、独自基準「大阪モデル」を府民に知らせるためのライトアップを6月中旬まで継続することが分かった。30日、運営会社「通天閣観光」の高井隆光社長(45)が明らかにした。 「(吉村知事に)また、やられましたわ」。通天閣の展望台が約50日ぶりに営業を再開したこの日、高井社長は笑顔で吉村知事からの「お願い」を快諾したことを明かした。

新型コロナウイルス特措法に基づく休業要請の段階的解除の独自基準「大阪モデル」達成状況の「見える化」は警戒レベルに応じて「赤」「黄」「緑」にライトアップする。通天閣は「ぜひ民間でも」という吉村知事のコラボ要請に応じ、11日から無償でライトアップしてきた。現在も基準内の「緑」を24時間点灯している。

ライトアップは31日までの予定だったが、27日の会見で吉村知事が「できればこの緑のランプ、みなさんが通天閣を見ていらっしゃいますので、もうしばらくのご協力をお願いできたら」と公開での再オファーがあった。

ライトアップ時に続く、公の場での“お願い”に高井社長は「また、やられましたわ。うまいな~」と破顔。「もちろん、協力させてもらいます!」と約束した。