ブサイクだがかわいい「ブサかわ犬」として人気だった秋田犬「わさお」が8日午後5時54分、多臓器不全のため、死んだ。発表した「わさおプロジェクト」によると、推定13歳。人間の年齢では、90代前半にあたるとみられる。

わさおはここ数年、足腰が衰えはじめていたが、4月1日から立ち上がることができなくなり、療養していたという。亡くなる前日7日、全身にむくみがみられるなど、体調が急激に悪化した。わさおは眠るように息を引き取ったという。

飼い主の菊谷忠光さんは「とてもショックです。今はゆっくり休んでください。わさおと家族でいられたことを誇りに思うし、感謝しています」とコメントした。今後、しのぶ会を検討している。

わさおは07年、秋田県鰺ヶ沢町の海辺で故・菊谷節子さんに保護され、節子さんが営むイカ焼き店の看板犬を務めた。すぐに「ブサかわ犬」としてSNSなどで取り上げられ人気になった。実話を元に描かれた11年映画「わさお」に自ら出演。日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」に何度も取り上げられ、“園長”の志村けんさんもわさおを気にかけていたという。【近藤由美子】