東京都知事選(7月5日投開票)での候補者支援をめぐり、野党共闘の足並みが乱れる中、野党各党の党首級が20日、宇都宮健児氏(73=元日弁連会長)の都内の事務所を、激励訪問した。

宇都宮氏を支援する立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂党首に加え、自主投票を決めている国民民主党の小沢一郎衆院議員(78)も駆け付け、「頑張ってください」と宇都宮氏を激励した。5人は新型コロナウイルス感染防止のため、ひじタッチや接触なしのエアハグで共闘をアピール。宇都宮氏は「各政党の党首、小沢さんに来ていただき大変心強い。選挙戦を戦うエネルギーをいただいた」と、歓迎した。

小沢氏は、都知事選に出馬している山本太郎氏とは政治の師弟関係にあるが、18日に宇都宮氏支援を表明した。この日は宇都宮氏サイドが小沢氏側に、街頭に立てなくても顔合わせをしたいと要望したところ、快諾されたという。

宇都宮陣営の関係者は「小沢さんは国民民主党の最重鎮だ。党全体の立場は明確にできなかったが、これで実質的に野党統一ができた」と、述べた。

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立候補者は以下の通り。 れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、現職の小池百合子氏(67)、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、政治団体代表の桜井誠氏(48)、介護職員の込山洋氏(46)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、先物トレーダーの竹本秀之氏(64)、歌手の西本誠氏(33)、会社社長の関口安弘氏(68)、NPO法人代表の押越清悦氏(61)、音楽家の服部修氏(46=NHKから国民を守る党推薦)、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52=N国推薦)、マネジメント業の斉藤健一郎氏(39=N推)、自営業の後藤輝樹氏(37)、作家の沢紫臣氏(44)、イベントプロデューサーの市川浩司氏(58)、フリージャーナリストの石井均氏(55)、薬剤師の長沢育弘氏(34)、元会社員の牛尾和恵氏(33)政治団体代表の平塚正幸氏(38)、元派遣社員の内藤久遠氏(63)。