東京都知事選立候補者で、元日弁連会長で立憲民主、共産、社民が支援する宇都宮健児氏(73)は24日、都内の保健所前で街頭演説を行った。

午前10時30分に多摩市にある南多摩保健所前の後、午後3時からは府中市の多摩府中保健所前に移動した。府中市では、共産党選出の里吉ゆみ都議(53)、立憲民主党の西沢けいた都議(40)らから、新型コロナウイルスの感染拡大で対応に大変だったこと、多摩地域の保健所が17カ所から7カ所に減らされたことなどの説明に耳を傾けていた。

「感染症対策には手抜かりがあった。1994年(平6)に71カ所あった都内の保健所を31カ所に減らし、電話が殺到したために保健所はパンクし、検査を受けられずに重症化して命を落とす人まで出た」と批判した。

この日の東京都の感染者は55人。5月5日以来、50人を上回った。「第2波、第3波に備えないといけない」と、強調していた。【赤塚辰浩】

 

18日に告示された東京都知事選の立候補者22人は以下の通り。

れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)、現職の小池百合子氏(67)、幸福実現党広報本部長の七海ひろこ氏(35)、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)、政治団体代表の桜井誠氏(48)、介護職員の込山洋氏(46)、元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)、先物トレーダーの竹本秀之氏(64)、歌手の西本誠氏(33)、会社社長の関口安弘氏(68)、NPO法人代表の押越清悦氏(61)、音楽家の服部修氏(46=NHKから国民を守る党推薦)、NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52=N国推薦)、マネジメント業の斉藤健一郎氏(39=N推)、自営業の後藤輝樹氏(37)、作家の沢紫臣氏(44)、イベントプロデューサーの市川浩司氏(58)、フリージャーナリストの石井均氏(55)、薬剤師の長沢育弘氏(34)、元会社員の牛尾和恵氏(33)政治団体代表の平塚正幸氏(38)、元派遣社員の内藤久遠氏(63)。