渡辺明棋聖(36)が17日、大阪市「関西将棋会館」で行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第4局で、挑戦者の藤井聡太七段(17)に敗れた。終局後の会見は以下の通り。

--本局を振り返ってください

第2局の類型だったですが、7~9筋から攻められた後に、後手4六歩と広く揺さぶられて形勢を損ねた。後手2六金とされたところでまずくした。

--かなり研究をされてきたようですが

読めていない手が出てきた。2~4筋の攻めが受からなかった。

--初防衛はなりませんでした

すぐに取られてしまったのは残念。全体として競った将棋で負けている。仕方がない結果。

--藤井さんの印象は

中~終盤の指し回しで(自分が)気付いていなかった手が多かった。

--相手は史上最年少の挑戦者。注目の5番勝負でした

注目度は高かったので、やりがいを感じていました。対局に入ってしまえば、ふだんと変わりなかった。

--年下に初めてタイトル戦で敗れました

今回、藤井さんと初めて番勝負(タイトル戦のこと)で戦ってみて、内容的に負けている。すごい人が出てきたなという感じです。