学校法人「森友学園」の国有地売却問題の担当だった元財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)が、決裁文書改ざんを強制され自殺に追い込まれた問題で、妻雅子さん(49)が17日、文化放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(月~金曜午後1時)に生出演した。

雅子さんは15日、大阪地裁で俊夫さんに改ざんを指示した当時の上司、佐川宣寿元国税庁長官(62)と国に計約1億1000万円の損害賠償を求めた裁判の第1回口頭弁論を終えたばかり。

雅子さんは「公務員の夫が、やりたくないことをやらされていたことを、みなさんに知っていただきたい」と実名公表をして裁判を起こした心境を語った。今後の司法の判断が注目されるが「夫が苦しんでいる姿も見てきた。夫のことを思ったら私は耐えられます」と声を震わせながら覚悟を語った。

パーソナリティーの大竹まこと(71)が「だんなさんのことを、とっちゃん、って呼んでいたんですよね」と雅子さんに呼びかけ、俊夫さんの残した7ページの手記を朗読した。最後に赤木さんが財務省のことを書いた「怖い。無責任な組織です」との言葉が読まれると「なかったことにされることだった。(裁判や本を出版したことも)とっちゃんが導いてくれたんだと思います」と声を詰まらせながらしっかりと答えた。

第2回の裁判は10月14日に開かれる。