東京都は23日、新型コロナウイルス感染が新たに366人が確認されたと発表した。過去最多だった17日の293人を大幅に上回り、中高年や幅広い地域にも広がっている。全国でも981人となり、22日に続いて過去最多を更新。感染拡大が加速し続けている。

小池百合子都知事は初の300人台に「非常に大きな数字。4連休はできるだけ外出を控え『感染しない、させない』という意識を持ってほしい。ここで止めていかないとまた経済活動や社会活動などにブレーキをかけてしまうことになる」などと呼び掛けた。

小池氏によると、検査数は過去最高の4926件。重症者は22日の18人から21人に増えた。年代別では20~30代が6割を占めるが、他の世代、特に40~60代に広がってきた。地域別でも23区から、多摩地域に拡大しているという。新宿検査スポットでは7月の陽性率が30%以上で推移。入院患者も先週と比べ約1・5倍に増加した。100人以上は15日連続。状況はさらに深刻化している。

他地域でも悪化している。埼玉県では64人が確認され、22日の62人を上回って過去最多。千葉県は33人、神奈川県も53人が確認された。愛知県では一気に97人まで急増。21日53人、22日64人に続き、連日の過去最多更新となった。大村秀章知事は「経路不明が増えている。20~30代は自覚をもって行動してほしい」と求めた。

前日過去最多の121人だった大阪府は、この日も104人となった。経路不明は75%に当たる78人。若者が7割という。陽性率は7・1%だった。吉村洋文知事は、感染症対策をとっている店の利用などを改めて呼び掛けた。

西村康稔経済再生相は会見で「非常に高い水準。経路不明、60代以上の割合などをしっかり見ていく」などと危機感を強調していた。