将棋界史上最年少の18歳1カ月で2冠を獲得した藤井聡太王位・棋聖(18)が21日、タイトル奪取から一夜明けて福岡市内で記者会見し、さらに強くなるための“秘策”として「落ち着いたらパソコンを1台、組みたいなと思います」と明かした。

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PCを自作するって、どういうことなのか。棋士と人工知能(AI)ソフトが対決した電王戦で機材提供などし、ハイエンドPCで知られるサードウェーブ社の武藤亮太さんは「精密部品の取り扱いに気をつけながら、プラモデルを組み立てるような感じです」と例える。こだわろうと思えば、いくらでもこだわれる世界という。

部品はモニターを除いて、最低限で7~8点くらい。「脳」にあたるCPUをはじめメモリー、ストレージ、グラフィックカード、マザーボード、電源、ケースなどをそろえる。簡単に組むだけなら時間は1~1時間半くらいという。藤井2冠はAIソフトを使った研究で知られる。自作PCの費用はピンキリだが、武藤さんはこうした情報から、部品だけで20万~30万円くらいと推定する。

武藤さんは「あれだけ頑張っている若い方が、マニアックな世界について発言していただき大変うれしい。業界も注目しています。心から応援しています」と話している。【久保勇人】