自民党総裁選で、菅義偉官房長官は2日、記者会見を開き、出馬を表明した。

菅氏は「陣頭指揮をとられてきた安倍総理が道半ばで退任されてた。すべての皆さんが安心できる生活を1日も早く取り戻せるように安倍政権を支えたものとして、今何ができるか熟慮してまいりました。安倍政権の取り組みをしっかり継承し、さらに前へ進めるために私の持てる力を全て尽くす覚悟だ」と出馬する意思を語った。

この日、菅氏はいつものクールビズではなく、紺色のネクタイを締めて会見場に現れた。昨年4月1日に新しい元号「令和」を発表したときと似た色のネクタイだった。会見前には「出馬会見するのだからネクタイを締めた方がいいとアドバイスされた」と周辺から勧められたことを明かした。

秋田県南部に位置する旧雄勝郡秋ノ宮村出身の菅氏は、秋田の農家出身であることを述べた上で「活力ある地方を作っていきたいとの思いを常に胸に抱いて政策を実行してきた」とも誓った。

菅氏は質疑応答で「アベノミクスというものをしっかりと責任をもって引き継いで、前に進めてきたい」を話した。

 

◆菅義偉(すが・よしひで)1948年(昭23)12月6日、秋田県生まれ。法政大卒。96年に衆議院選挙に初当選し、当選8回。06年、第1次安倍内閣で総務大臣として初入閣。12年9月、幹事長代行。12年12月、第2次安倍内閣で内閣官房長官。16年7月、内閣官房長官の在職期間が1290日となり、歴代1位となった。沖縄基地負担軽減担当大臣、拉致問題担当大臣も兼務。家族は妻と3男。好きな食べ物は甘いもの、麺類。お酒は下戸。血液型O型。