自民党総裁選に出馬表明している岸田文雄政調会長(63)が5日、党本部で日刊スポーツなどのインタビューに応じた。

選挙戦は菅義偉官房長官(71)が優位とみられ、厳しい戦いを迫られている。それでも、自身を将棋にたとえるなら王将、大ファンでもあるプロ野球の広島カープと同様に、日本一=日本のリーダーを目指すとし、継続して努力することを誓った。

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岸田氏は、広島カープで思い入れのある選手として「好きな選手は鉄人・衣笠(祥雄氏)、印象に残っているのは高橋慶彦」と挙げた。

高1の時、野球部レギュラーで「東京都の秋の新人戦で試合をしたことがあります」と、高橋慶彦氏(63)とのエピソードを明かした。「ウチの高校は弱く、向こうはエースだから全然投げてもらえない。控え投手が投げるんだけど、5回裏まで9対0で負けていて、確か高橋にホームランを打たれてコールド負けしました。会ったことも話したこともないけど、印象深いです」と話した。

◆岸田文雄(きしだ・ふみお)1957年(昭32)7月29日、東京都生まれ。早大法卒。日本長期信用銀行勤務後、父・岸田文武衆院議員秘書を経て、93年衆院選で初当選。以後、9回連続当選。安倍首相とは初当選同期。外相、党国対委員長などを歴任。外相時代、前任者の辞任に伴い防衛相を1週間、異例の兼務。祖父も衆院議員、宮沢洋一元経産相はいとこ。裕子夫人との間に3男がいる。広島カープファン。広島1区。