首相の言い間違い? 菅義偉首相は29日の衆院代表質問で、自身の政権の課題に触れる中で「国民の皆さんの期待もそこそこにあると思う」と発言した。ただ、質問は衆院解散・総選挙に関する内容で、新型コロナ対策や経済再生を優先する決意を強調する中での「そこそこ」発言。実際はシンプルに「そこにある」と言いたかったのではとの見方が強く、国会答弁への不安があらためて露呈した。

一方、日本学術会議の任命拒否問題に絡み、首相が会員の出身や大学に偏りがあり多様性を重視したと主張していることを、共産党の志位和夫委員長が追及。比率の少ない女性教授、会員を出していない大学の教授の任命を拒否した理由をただしたが、首相は正面から答えようとしなかった。