北海道内競馬界にも“鬼滅ブーム”だ。中央、地方競馬に数々の活躍馬を送り出している坂東牧場(日高町)は、馬主勝負服が人気漫画「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎の服と柄が似ていると話題に。今夏から同じ柄のオリジナルマスクを同牧場系列の馬具販売店「日胆サドラー」(同町)で販売したところ、注目を集め品切れ状態になっている。

坂東牧場では約20年前から、レースで騎手が身につける勝負服は緑と黒の市松模様になった。この図柄のマスクを店頭に出すと、一部の競馬ファン、鬼滅ファンの間で話題になっていた。同店スタッフの根矢等さん(41)は「手にしたお客さんがSNSに載せてから一気に広まったようです。まさかこんなに人気になるとは」と驚き顔だ。

これまで約100枚を売り上げ、生産、入荷が追いつかない状況。「外注のハンドメイドなので量産はできないのです。1日30~50件、問い合わせをいただくこともあります。映画が公開されてからは、さらに加速していますね」(根矢さん)。

競走馬もキャラクターを連想させる馬名が登場している。道内生産馬のタンジロー(牡)キサツタイ(牝)が南関東で走っており、ネズコ(牝)キメツ(牡、すべて2歳)などが競馬場未定もデビューを待つ。競馬界の鬼滅ブームもまだまだ続きそうだ。