大阪府の吉村洋文知事(45)が24日、府庁で取材に応じた。

この日夕方に行われる新型コロナウイルス対策本部会議で、27日から大阪市内の飲食店などへの時短営業の要請と、「Go To トラベル」から大阪市の一時除外を国に要請する考えを改めて示した。

府の23日の重症病床使用率は47・6%。「50%に達すれば時短の要請をお願いすることになる」としていた吉村知事は「現状を見ると、50%間近」。22日には1日当たり過去最多となる490人の感染が確認された。「50%は間違いなく超える状況だと判断している」とした。

吉村知事は「酒を提供する飲食店、接待を伴う飲食店、カラオケ店、そういった感染が広がりやすい分野での時短要請をお願いする判断をすることになると思います」と説明した。範囲については「松井(一郎)市長の判断を尊重したい」と、具体的な内容は会議で決定するとした。

27日から15日間、大阪市内の飲食店などに午後9時までの時短営業を要請する考え。府では「5人以上2時間以上の宴会、飲み会の自粛」を呼びかけており、吉村知事は「7時から食事を開始して、夜9時以降はお控えいただきたい」と呼びかけた。

「Go To トラベル」についても、「経済効果があって必要な政策だと思う」とした上で、「大阪の医療の逼迫(ひっぱく)状況と感染拡大の状況を考えたときには、ここで一時中断すべきだと思います」と述べた。「国の制度なので、国がいつからかは最終的に決めると思う。ただ、大阪府の希望として、できれば27、28日あたりには一時中断の開始をしてもらいたい」とした。