豊島将之竜王(30)に羽生善治九段(50)が挑戦している、将棋の第33期竜王戦7番勝負第4局(鹿児島県指宿市「指宿白水館」)は27日午前9時に再開した。封じ手は、先手1六飛。26日に55手目を先手の豊島が封じ、初日を終えていた。初日の消費時間は豊島4時間4分、羽生3時間27分。持ち時間各8時間なので、27日は豊島が残り時間3時間56分、羽生4時間33分となる。同日夜には決着の見込み。

ここまで後手番の3連勝で、豊島が2勝1敗とリードしている。本来なら12、13日に福島市「吉川屋」で開催の予定だったが、延期されていた。第3局(7、8日、京都市「仁和寺」)を終えて9日に帰京した羽生に38度9分の発熱があった。10日に診察を受けたが熱が下がらず、11日から入院したためだ。新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査を受け、陰性だった。病名は無菌性髄膜炎で、14日に退院した。第5局の対局日程を、第4局とした。